先日、当薬局に「山梨県C型肝炎治療助成制度」をご利用のお客様がいらっしゃいました。
当薬局においては、助成制度ご利用第一号の患者様です。
「C型肝炎」は、私がまだ薬剤師になりたての頃は、病名としては存在せず「非A非B型肝炎」と言われていました。つまりA型でもなくB型でもない肝炎でウイルスがはっきりと解明されておらず治療薬も無かった時代です。
その後ウイルスが特定されて非A非B型肝炎と言われていた病気の中の殆どがC型肝炎ウイルスが原因だとわかってきました。
C型肝炎はそのまま放置すると肝硬変や肝がんになる確率が非常に高いため治療が重要な病気です。
これまではインターフェロンが中心に治療されてきましたが、最近インターフェロンフリーつまり注射なしの内服だけで治療できる薬が登場しました。この薬は高い確率でウイルスを排除できると言われています。しかしとても高額な薬で健康保険だけでは個人負担があまりにも大きく、多くの方は治療を受けることや継続することが困難になります。そのため各都道府県で助成制度が作られました。山梨県でも平成27年5月からスタートしております。この制度を利用して、多くの方が治療を開始されたと思います。
とても治療効果が高い薬ですが、自己判断により途中で服用を休薬や中断をしてしまうとウイルスが再び増え始めて治療を難しくしてしまいます。12週間最後まで続けることが重要な薬です。勿論副作用が全く起こらないわけではないので定期的に検査を受けて頂くことも大切になります。
冒頭で紹介した患者様は、つい先日2回目のお薬をお渡し致しました。この次に3回目をお渡しして最後まで服用して頂ければ治療は終了になります。
治癒率は96%以上だと言われているので、無事服用を終了して1日でも早くご病気が治ってお元気な生活して頂きたいという願いを込めて、お薬の説明をさせて頂きました。
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