当薬局には便秘の患者様が沢山いらっしゃいます。 先日、患者様から「下痢しているのに便秘だと言われましたが?」と相談を受けました。 便秘とは一般的には「排泄物が長時間にわたり腸内に留まり排便が順調に行われない状態」のことを指しますが、今回の患者様の場合は、上部より移動してきた下痢状の便が粘膜を刺激して腸の運動を高め、直腸内にはまり込んでいる硬い便と腸の間から下痢便が流れ出る状態だと考えました。このような場合は軟便や下痢でも、下剤が処方されることがあります。 排便回数には個人差がありますが、便秘が原因でお腹が張ったり、お腹が痛くなったり、食欲が低下したり。吐き気がしたり、肩こりがしたり、めまいがしたり、イライラがしたり・・・といろいろな症状が起こることがあります。 このような症状を予防する為にも、日頃から便秘にならない対策が必要だと思います。 ①食事は規則正しく摂り、食物繊維の多い野菜・果物・麦飯・きのこ類や牛乳などを摂るようにしてみてはいかがでしょうか? ②朝食は便意が最も起こり易いので、朝は食事や排便のための時間的余裕も大切です。 ③便意があれば我慢しないで直ぐにトイレに行く習慣をつけましょう。 ④腹筋の弱い方は、適当な運動も大切です。寒くなると体を動かすことも減り、便秘がひどくなる方もいらっしゃいます。 今回の患者様には、下剤が処方されている理由を納得して頂き、服用して貰えることになりました。
top of page
bottom of page
Comentários